太陽光発電 Q&A

電気機器・太陽光発電システム 一般家庭用、企業産業用太陽光発電システム

太陽光発電 Q&A

太陽光発電システムに関する疑問にお応えします。

太陽光発電に関する基本的な質問について

太陽光発電って何?
太陽光発電とは、太陽電池を用いて太陽光を電気に変換するシステムです。

太陽光は電気やガスとは異なり、ただで大量に降り注いでいます。

このエネルギーを有効活用し、かつ、発電するために必要な石油の使用量を減らせるということが評価され、国の事業として認められているのです。

どんなシステムなの?
太陽光発電システムの概要
  1. 太陽電池モジュールで太陽光から電気(直流)を作ります
  2. パワーコンディショナで、電気を交流にします
  3. 屋内分電版(ブレーカー)から家庭内に電気を分配します
  4. 余った電機は電線を逆潮流して売電されます(その際に売電用の電気メーターで流量が測定されます)
  5. 夜や雨の日などの発電していない(発電量が足りない)時は、電力会社から足りない分を購入します(自動で行います)
どこにパネルを設置するの?
一般的には屋根に設置しますが、実は日当たりさえ良好ならどこでも設置可能です。

実際、広大な敷地内に太陽電池を設置して発電するケースもあります(アメリカのアリゾナなど)。

しかし日本の住宅で、日当たりがよく、邪魔にならず、ある程度のスペース、ということを考えるとやはり屋根への設置が一番現実的ではないでしょうか。

どんな屋根にもつけれるの?
ほとんどの屋根は設置可能ですが、残念ながら、どんな屋根にも、というわけにはいきません。

屋根の形や屋根材(瓦・スレートなど)の種類によっては設置できないケースがあります。

また、雨漏りをしている場合や、屋根材が劣化している場合は、補修作業をあわせて行わなければならないケースもあります。

ですので、販売店に確認してもらうことをお勧めします。

何で太陽光発電が注目されているの?
太陽光発電システムは、火力発電とは異なり、発電の際にCO2を発生しないクリーンエネルギーを発電します。

そのため、発電の際に排出するCO2の削減を可能にし、温暖化抑制への貢献が期待されています。

また、電力会社が火力発電に消費する化石燃料が減ることで、化石燃料の効率的な利用も期待されています。このような側面が評価され、国の政策の1つとして推し進められているのです。
※太陽光発電による環境貢献効果は、4.40 kWシステムを1年間運用した場合、石油約1108L(18Lタンク62本分)に相当し、CO2削減量は約1200㎡の森林の植林に相当します。

積雪地域でもつけられる?
はい、太陽光発電は積雪地域でも設置可能です。

ですが、メーカーにより設置可能な積雪量がございますので、詳しくは販売店にご相談ください。

また、積雪地域では、発電量の問題が生じますので、合わせて販売店にご相談ください。

※積雪量がおおむね1~1.50 mであれば問題ないといわれています。

発電について

発電量はどのくらい?
太陽光発電システムの発電量は、4.40 kWシステムで約4,559 kWh/年発電します。電気代に換算すると、年間で約13万円ほどになります。

一般家庭の使用電気量は、およそ7,000 ~ 13,000 kWh/年といわれています。

ちなみに一ヶ月の電気代が15,000円の場合の使用電気量は約7,500 kW/年、25,000円の場合は約12,500 kWh/年になります。

ご自宅の電気料金と比べていかがでしょうか?

地域で発電量ってかわるの?
はい、地域ごとに異なります。
というのも、地域ごとに一年間の日射量が変化するからです。地域により、発電量は最大で約17 %の差があります。販売店にお尋ねください。

全国の日射量(水平面で受ける日射量)
札幌   = 3.45 kWh/(㎡・日)
東京   = 3.34 kWh/(㎡・日)
静岡   = 3.66 kWh/(㎡・日)
大阪   = 3.58 kWh/(㎡・日)
福岡   = 3.54 kWh/(㎡・日)
鹿児島 = 3.69 kWh/(㎡・日)

雨の日に停電しない?
いいえ、雨の日だからといって停電しません。
太陽光発電システムの発電量が、家庭内の消費電力よりも少ないときは、自動的に電力会社から足りない分の電気を購入しています。そのため、発電量が足りないために停電することはありません。ちなみに、太陽電池モジュールは、雨や曇りの日でも、晴天時の2~6割程度は発電しています。
売電できるって本当?
はい、太陽光発電システムを導入し、電力会社と逆潮流有りの系統連系をすると売電することが可能になります。
噛み砕いていえば、発電機器を設置し、売電用の電力メーターを設置して売電量が計測できれば問題ありませんよ、ということです。
しかし、昼間の発電量を上回る電気を消費している場合、売電することは出来ません。
ですので、昼間は電気を使用しない生活をされている方には、特にお勧めですね。
ちなみに、売電メーターの検針は電力会社さんに無料で行っていただけるので、お客様が特別何かをする、ということはありません。
どのくらい売電できるの?
売電金額については、設置した太陽光発電システムの発電量と、昼間の電気消費量との兼ね合いで変化します。
ですので、一概に○○円売電できますとはお答えできません。
実際の事例を、定点観測データに記載していますので、そちらを参考にしてください。
発電した電気は蓄電できるの?
はい、蓄電をすることは可能です。
トイレや街灯などの小規模なものは、太陽電池モジュールで発電した電気を蓄電し、夜間に使用するものがあります。
しかし、家庭サイズの太陽光発電システムの場合、蓄電池の価格が非常に高価になります。
イメージとして、太陽光発電システムの3~5倍程度といわれています。
ですので、費用対効果を考えると、一般家庭の場合は蓄電して使用するよりも売電に廻したほうがお得です。孤島の灯台や山小屋などの電気を引くのに莫大な金額がかかる場合は利用されることがあります。

商品について

パワコンってなに?
パワコンとは、パワーコンディショナの略で、太陽電池で発電した電気を変換する機器です。
太陽電池で発電された電気は、通常直流です。
一般家庭で使用できる電気は交流ですので、太陽電池で発電した電気を交流に変換する必要があります。
その作業をしてくれるのが、パワコンです。
太陽光発電システムの中で、最も消耗するのがパワコンになります。
設計寿命は、10~15年といわれています。
モニタ(リモコン)ってなに?
モニタは、現在の発電量や消費電力量、売電量を表示する装置です。
リモコンとついていますが、発電を止めたり効率を調整したりするもではありません。設置場所は、メーカーによって異なりますが、パワコンから(配線の長さで)30m程度の範囲でしたら、どこでも設置可能です。太陽光発電システムに異常が起きた場合、モニタにエラーが表示されます。このエラー番号を販売店に連絡すれば、あとは販売店が対処してくれます。
最近では、毎月の発電量を管理して、テレビで表示させたり、携帯電話(対応機種のみ)で現在の発電量を確認したり出来るモニタも販売されています。
パネルってなに?
いわゆるパネルと呼ばれているのは、正式には太陽電池モジュールです。太陽電池モジュールは、太陽光を電気に変換する装置です。電池という言葉がついていますが、蓄電機能はありません。太陽電池モジュールは、太陽電池の最小単位であるセルを複数組み合わせて作られています。

このモジュールを複数組み合わせたもの(いわゆる屋根に設置されているもの)をアレイを呼びます。

太陽光発電 パネル

パネルの詳細は、各メーカーのHPを参考にしてください。

太陽光発電システムはどのくらい重いんですか?
太陽光発電システムの重さは、約17 kg/㎡です。
と、いわれてもわかりづらいですよね?
おおむね、水を満たしたポリタンク(18L)と同程度の重さです。実際には、この重さが分散されて屋根にかかるわけですが。ちなみに、太陽熱温水器の場合は約73 kg/㎡で、太陽光発電システムの約4倍の重さです。

保障について

10年補償ってなに?
10年補償とは、住宅用の太陽光発電システムを設置してから10年間、その機能を保証します、という内容の補償です。

簡単にいってしまうと、10年は無料で修理しますよ、といった補償になります。

適用外の事例もありますので、詳しくは販売店にご確認ください。

どんなときに補償されるの?
機器の故障時に、その修繕費を補償します。

また、偶然の事故による損害が発生した場合にも、その修繕費を補償します。

偶然な事故とは、火災・落雷・破裂・爆発・台風・ひょう災・雪災・水災・外部からの物体の落下飛来などです。

偶然な事故による損害の際に、お客様の火災保険等(共済含む)でその損害が支払われる場合はその保険を優先します。

10年補償については、各メーカーごとに異なりますので、詳しくは販売店、もしくはメーカーにご確認ください。

壊れたらどうしよう?
太陽光発電システムになにかトラブルが発生した場合、通常、モニタにエラーが表示されます。

販売店にモニタのエラー番号を伝えていただければ、販売店がメーカーに連絡し、場合によっては機器の入れ替えになります。

その際の修繕費は、設置から10年内ならば、10年補償でまかなわれます。

なにが壊れやすいの?
壊れやすい、という表現は複雑なところですが、設計寿命が最も短いのはパワコンです。

パワコンは、電気を変換する機器なので、太陽光発電システムの中で最も消耗します。

そのため、設計寿命が他の機器に比べて短く、10~15年とされています。

逆に太陽電池は設計寿命が非常に長く、20~30年とされています。

残念ながら、機器がどのタイミングで壊れるのかは、使用状況により設計寿命より伸びたり縮んだりするので、必ずしも設計寿命どうりとはいきません。

金額について

ローンがあるんだけど・・・?
太陽光発電には、太陽光発電用のローンがあります。

ですので、住宅ローンなどがあっても、ローンを組んで購入することが出来ます。

その際は、太陽光発電を導入した場合の経済メリットと、ローンの支払いを考えることが重要です。

経済メリットとローンの支払額は、見積りと共に無料で作成していますので、ご相談ください。

太陽光発電システムの金額は?
一般的な金額は、シャープが50~60万/kW、京セラが60~70万/kW、三洋が70~80万/kWといわれています。

ですので、4.00kWのシステムとしたら、シャープが200~240万円、京セラが240~280万円、三洋が280~320万円程度です。

しかし、屋根の形状や状態により工事費が変わりますので、上の金額より安くなったり高くなたリします。

実際には、販売店の利益率が大きく響くのかもしれませんが。

本当に元が取れるの?
必ず元が取れるという保障は出来ませんが、まず元は取れます。

来年度から売電価格が2倍になることが法律で決定しましたので、余剰電力を売電されているお客様は、今までの半分~3分の2程度の期間で元が取れると思います。

しかし、発電しているから電力をいっぱい使っちゃおう、と考えているといつまでも元は取れません。

施工について

施工はだれがするの?
太陽光発電の施工自体は望月工業所では行いません。

太陽光発電とオール電化を専門に行っている屋根屋さんと電気工事屋さんにお願いしています。

ここで名前は挙げられませんが、どちらの下請けさんも数百例を手がけるスペシャリストです。

職人としての自負をもっており、見た目の綺麗さにもこだわる職人ぞろいです。

工事期間はどのくらい?
天気がよければ、2日間で終わります。

しかし、系統連系は別です。

系統連系には2週間~1ヶ月程度かかります。

ちなみに系統連系とは、電力会社と売電の契約をすることです。

モニタの設置場所は?
モニタはパワコンから、おおむね30m(ケーブルの長さ)内ならどこでも設置可能です。

家の構造の問題で、お望みの場所に設置できないケースもありますので、ご相談ください。

パワコンの設置場所は?
メーカーによって異なりますが、基本的にはブレーカーの近くです。

メーカーにより、屋外であったり、屋内であったりします。

詳しくはご相談ください。

屋内の配線は隠せるの?
基本的に屋内の配線はお客様のご要望道理にすることが出来ます。

建物の構造によっては、壁の中を通すことが難しいケースもありますので、ご相談ください。

電気契約について

従量電灯契約ってなんですか?
従量電灯契約とは、電力会社とする電気料金の契約のひとつであり、最もポピュラーなものです。

一日のうち、いつ電気を使用してもkW単価が同じです。また、料金は3段階に設定されており、使えば使うほどkWh単価が上がります。

東京電力の場合、最初の120kWh(約2150円)までが第一段階、120kWh~300kWh(約4120円)までが第二段階、それ以上が第三段階です。

ちなみに、月の電気料金が(基本料金+)6270円以上の方は、高い電気を使用していることになります。

kWhって何の単位ですか?
kWhとは、電力量の単位です。1kWhは、1kwの電力が1時間働いた事を示します。 仮に、1000Wのホットプレートを1時間使用すると、1kWhの電力を消費したことになります。

太陽光発電では、1時間あたりの発電量になります。

時間帯別電灯契約って何ですか?
季節別時間帯別電灯契約とは、時間帯別電灯契約と同様に昼の電気代が割高になる変わりに、夜の電気代が3分の1以下になる電灯契約です。

異なるのは、朝晩の電気料金が昼に比べて割安になることです。

また、夏季は昼間の電気代が若干高くなり、冬は若干安くなります。

オール電化住宅がこの電灯契約をかわすと、電気料金が5%割引になります(夏季昼間時間を除く電気料金の合計に5%を乗じた額、2000円/月が上限)。

その他

台風で飛ばない?
絶対とはいえませんが、台風程度で飛ぶことはまずありません。

パネルを固定する台(架台)を屋根に取り付けるさい、しっかりとした強度計算の元にポルトの太さや数、設置間隔を決めていますので、メーカーの工法を遵守している限りは、まず起こりえません。

しかし、劣化した屋根(雨漏りなど)や適応条件外の屋根への設置、メーカーの工法を無視した設置工事の場合には、その限りではありません。

補助金って何?
太陽光発電システムの設置は、国が推奨している事業の一つです。

そのため、国や地方自治体から設置する際に補助金が出されています。

地方自治体の補助金は、県や市町村ごとに異なります。

補助金の詳細については、ご相談ください。

補助金は誰でも受けれるの?
補助金を受けるためには、いくつかの条件があります。

例を以下に示します。

電灯契約者(電力会社と契約している人)の名義が太陽光発電システムの購入者と同じでなければならない。

電灯契約者が居住する住宅でなければならない(住民票がある)。

他にも色々ありますが、補助金の申請は、基本的に販売店が行いますので、ご心配なさらなくても大丈夫です。

地震は大丈夫?
はっきりと大丈夫とは言い切れません。

しかし、建築基準法の家屋の強度の範囲内に収まるものしか施工しませんので、パネルを載せたからうんぬん、といったことはまずありません。

地震が来て、建物が潰れてしまう場合は、太陽光発電システムを乗せているから、以前の家の強度の問題になってくるのではないでしょうか?

停電したときに電気は使えるの?
パワコンに付属している非常用電源(コンセント)から電気を使うことが出来ます。

非常用電源は、100Vで1500Wまで使用できます。

ちなみに、携帯の充電器は5~10W、液晶テレビは100~200W、炊飯器は300~1200Wの電力を消費します。

しかし、どんなに太陽電池で発電していても、停電時に通常のコンセントから電気は使えません。

詳しくは、メーカーHPへどうぞ。

グリーン電力証書って何?
グリーン電力証書とは、太陽光発電や風力発電、水力発電などの、発電する際に二酸化炭素を出さないクリーンなエネルギーに対する環境価値の証書です。もう少し、噛み砕いて説明すると、現在温暖化が進行しており、このままでは人類滅亡も当然のように起こる事が知られています。(温暖化の話はココでは割愛します。)温暖化の主要因はCO2(二酸化炭素)であり、どうにかして排出量を減らす必要があります。

実は、私達が使う電気を発電する際に、大量のCO2が排出されます。これは、火力発電の際に化石燃料を燃やし、大量のCO2が排出されるためです。しかし、太陽光発電や風力発電、水力発電などのいわゆる自然エネルギーを利用する発電方式では、発電時にCO2を出しません。そのため、”温暖化抑制に効果がある”=”環境に貢献している”=”環境的な価値がある”ということになります。

つまり、太陽電池で発電した電気は、電気としての価値に加えて、環境的な価値があるということです。この環境的価値を証書化したものが、グリーン電力証書になります。

例えば、太陽光発電で1000kWの電気を発電した場合、1000KW分の電気代と1000kW分の環境価値があります。この1000kWの電気を使用しても、1000kW分の環境価値は無くなりません。ですので、この1000kW分の価値をグリーン電力証書にかえて、販売することが出来ます。

このグリーン電量証書の購入者は、1000kWまでの電気を使用する場合、その電気はCO2を出していないものといて扱われます。簡単に言うと、CO2の排出権取引になるんでしょうね。

グリーンエネルギー認証センター
http://eneken.ieej.or.jp/greenpower/jp/

グリーン電力証書の取り扱う会社(NPO)
太陽光発電所ネットワーク(静岡県でグリーン電力証書の買取をしています)
http://www.greenenergy.jp/

日本自然エネルギー株式会社
http://www.natural-e.co.jp/